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SECO INTERNATIONAL 日本・スイーコインターナショナルについて

スイーコ・インタナショナルについて

スイーコ・インタナショナルはドイツはハンブルクに本社を構えるSimon, Evers & Co. GmbHの日本販売法人で、イギリスのアート紙メーカーInnova Art社の日本で唯一の正規代理店です。 キャッチコピーは、professional to professional

Simon, Evers & Co. GmbHについて

当社の設立社のうちの一人であるアウグスト・エバースが初めて日本の地を踏んだのは幕末動乱の1861年、尊皇攘夷思想の下、外国人排斥の風潮が広がりを見せていた時代でした。そんな中この国に敢えて飛び込んだ彼の心には危険を顧みない野心と成功への希望があったのでしょう。1873年に彼はハンブルグ・横浜・神戸の各都市で貿易業を営むSimon, Evers & Co. GmbHを創設しました。
それ以降、東西の架け橋として、日本とのビジネスを続けてきました。今日、その経験と世界各地の幅広いネットワークを活かし、工作機械、プラント技術、消耗品、印刷用アクセサリーを日本に輸出し、オフィス機器、倉庫機器、ビジネス機器をヨーロッパと米国に輸入しています。我々はプロフェッショナルからプロフェッショナルへの、長期的なパートナーシップを築いています。

アウグスト・エバース

創業150周年

Simon, Evers & Co. GmbHは2023年に創設150年を迎えました。この歴史的な節目を記念して、当社のマネージングディレクターであるマーク・クロップマンとアキラ・ミューラー・マークにハンブルク商工会議所より栄誉証書が贈られました。

沿革

2022年9月15日 当社オンラインショップをオープン、イノーバアートのエディションシリーズの販売を開始しました。 日本での販売歴はまだまだ浅いですが、既に10を超える写真展でイノーバアートの用紙をご採用頂いております。

ご採用頂いた写真展一覧

  • THE DEFENSE OF PEACE 心に平和のとりでをつくる
    会期:2022年 10月1日(土)~ 7日(金)
    開催場所:六本木 ストライプズ スペース
  • 写真家絶景 ~エプサイトプレミアム写真展~ 大門美奈氏ほか
    会期:2022年10月28日(金)~11月23日(水)
    開催場所:エプサイトギャラリー
  • 大村 英明氏写真展 越南(ベトナム)
    会期:2022年11月16日(水)~24日(木)
    開催場所: CO-CO PHOTO SALON
  • 第2回赤の作品展「R 赤 ed 22」 髙塚 孝一氏ほか
    会期:2022年12月14日 (水)~18日(日)
    開催場所:たかつきgallery R
  • 中山 優瞳氏写真展 海の向こうに
    会期:2023年1月31日(火)~2月13日(月)
    開催場所:ニコンサロン
  • 髙塚 孝一 写真展「express」
    会期:2023年3月1日(水)~12日(日)
    開催場所:たかつきgallery R
  • 『MOTOKO』 愛しい時間の記録 佐藤素子ポーセリンアートの世界
    会期:2023年3月8日(水) - 3月20日(月)
    開催場所:資生堂銀座ビル(並木通り) 2F
  • ニシダ ヨリコ写真展 「浅き夢見し」
    会期:2023年04月15日(土)~ 05月13日(土)
    開催場所:PENTAXクラブハウス
  • 芦刈博美氏 写真展EAST
    会期:2023年5月8日(月)~14日(日)
    開催場所:大分市府内町 ギャラリースペースK
  • スペース鈴木彩百 写真展 架空の街
    会期:2023年5月29日(月)~6月4日(日)
    ​開催場所:月光荘画室1

社員紹介

スイーコ・インタナショナル株式会社
統括部長羽賀勝彦

経歴をお教えください

エンジニアとして富士フイルム株式会社(当時は富士写真フイルム株式会社)に勤務していました。
その後セイコーエプソン株式会社に移り、インクジェットプリンターの事業化に携わりました。
特にインクジェット用紙は黎明期から商品企画リーダー、責任者として携わり、用紙のブランドビジネスを立ち上げに寄与し、写真用紙シリーズやVelvet Fine Art Paperなどインクジェット用紙のスタンダードを数多く世に送り出しました。そういう意味ではインクジェット用紙のパイオニアの一人かもしれませんね。

長いお付き合いだったのですね。ではイノーバアートとはどのような関係があったのですか?

セイコーエプソン株式会社当時からの付き合いで、もう25年になりますね。
まだまだインクジェットが写真として認知される前から、私は、いずれインクジェットが写真の主力になることを確信していたので、本物の写真用紙が欲しかったんです。
それがバライタです。バライタは主にモノクロ時代の印画紙として流通していたのですが、写真産業ではレジンタイプの印画紙が中心になる中、流通量が激減し国内では入手が難しくなりました。
スイーコ・インタナショナルの親会社のシモンエバース商会はヨーロッパの製紙会社などの代理店もしており、写真系の材料に関してもユニークな商材を持っていました。
バライタのテスト用紙も紹介してくれたんですよ。それがきっかけでスイーコ・インタナショナルと繋がりができました。でも、バライタの商品化はセイコーエプソン株式会社で実現できませんでしたが。
私が用紙ビジネスの中でセイコーエプソン株式会社で実現出来なかったことが日本におけるファインアート紙のビジネス化ですね。
エプソンを退職後、イノーバアート紙の日本市場再投入およびファインアート紙のビジネス化を誓い、スイーコに入社し、現在営業活動に励んでおります。

スイーコ・インタナショナルとの関わりを教えてください

実はイノーバアートのCEO Nevelle Bowerさんとも20年近いお付き合いなんですよ。
当時Nevelle Bowerさんはイノーバアートではなく、別のドイツ系製紙メーカーの社員でセイコーエプソン当時の私とは用紙のやり取りでお付き合いがありました。
彼がイノーバアートに移籍した後も自然とお付き合いは継続しました。

イノーバCEOネベル・ボワー氏とスイーコ羽賀

イノーバCEOネベル・ボワー氏とスイーコ羽賀

そういうことですか。その繋がりが日本市場への再投入のきっかけだったんですね。最後に、イノーバアートの魅力をお話しください。

ファインアート紙はその名の通り、アートビジネスとして流通させることができる高級商材です。
従って、決して安いものではないため気楽に写真プリントを楽しむものではなく、写真では作品展や販売向けのフィニッシング材料に用いられます。
現在日本は欧米に比較して写真も絵画を中心としたアートも市場が限定されるため、ファインアート紙の流通量も必然的に限られているのが実情です。
つまりハイエンドのニッチな商材であるため、大手のカメラ・プリンターメーカーさんは純正紙として、そこまで触手が伸びないは当然です。しかし、カメラに対してもプリンターに対しても最高のクオリティーが担保できるのがファインアート紙で、そこにチャレンジしないのは勿体無いですよ。
そこで、まだ日本ではブランドが定着していないイノーバアートを広めたいと言うチャレンジ精神がメキメキ湧いてきたんですね。
イノーバアートはインクジェットに適応したファインアート紙と写真系用紙の製造を専門とするイギリスのメーカーです。欧州の他のファインアート紙メーカと比較すると創業からの歴史は浅いですが、欧州ではファインアート紙の3大ブランドの一つです。
創業メンバーは欧州を代表する用紙メーカー出身のメンバーが結集しており、豊富な知見を活かしてインクジェットに最適な高品質ファインアート紙をお客様へ提供することを目的に創業しました。
現CEO Nevelle Bowerさんもその一人です。
当社が今回取り扱うシリーズは、コットン100%のベース素材で作製されたファインアート紙が中心で、テクスチャーの豊富さが特徴です。マット系はスムースなタイプから銅版画で用いられる緩いラフネスのタイプ、水彩画で用いられる大きいラフネスのタイプで構成されます。グロス系のコットンもラインナップされています。
私はインクジェット用紙の世界に長く携わってきたので、このイノーバアートの商品は間違いなく世界最高のファインアート紙であると確信を持って言えます。
ぜひ皆さんもイノーバアートの商品を制作にお使いいただいて、作品をアートの領域に昇華していただければと、心から願います。